城辺保良の東平安名崎入り口付近の海岸、通称「マイバー」で今月五日、ウミガメの一種、タイマイが産卵しているのをウミガメ研究家、小林清重さんが確認、撮影した。タイマイの甲羅の長さは八六㌢で、産卵後には、小林さんが個体を識別するため標識を付けたという。
小林さんは名古屋在住で、ウミガメの生態を調査するため、十年ほど前から産卵時期に合わせて来島している。
上陸するウミガメに標識を付け移動距離を測定したり、産卵した場所に再び戻ってくるか、などを独自で調査している。
小林さんは「吉野海岸や新城海岸でもウミガメの産卵は見られるが、最近は訪れる人が多く、ウミガメにとっては必ずしも良い環境とは言えない。それに比べてマイバーは、訪れる人も少なく、それだけに貴重な産卵地と言えるのではないか」と話している。
小林さんによると、マイバーにはここ数年、年に一-二個体のウミガメが安定して上陸していると言い「研究家の間でも研究場所としての価値が高いと言える」と語った。
タイマイの日本での生息地は南西諸島付近で、太平洋での分布北限となっている。主にサンゴ礁の発達した浅海に生息する。甲羅はべっ甲と呼ばれ、かんざしやくし、装飾品などの材料になるため乱獲され、絶滅の危機にひんしている。
砂浜に上陸し産卵するタイマイ=5日午前1時30分ごろ、城辺保良の通称「マイバー」海岸(小林清重さん撮影)